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2017年12月11日

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UUUM株式会社 代表取締役CEO 鎌田 和樹氏

2003年に19歳で通信系大手上場企業へ入社。 同社社長より直々に携帯電話ショップ出店担当を任命され、2010年には最年少で同社の執行役員に就任。 2013年に独立し当社設立。

UUUM株式会社について

会社名

UUUM株式会社

設立年月

2013年6月

主な事業内容

YouTuberをはじめとするクリエイターのサポート事業、インフルエンサーマーケティング事業、ゲーム・メディア事業

(沿革)

2013年6月

ON SALE株式会社(当社)設立

2013年11月

UUUM株式会社に商号変更
クリエイターを対象としたマネジメントプロダクション事業を開始

2014年4月

ジャフコへの第三者割当増資を実施

2014年8月

クリエイターグッズ販売を開始

2014年9月

オフィスを六本木ヒルズに移転

2015年1月

UUUMネットワーク(マルチチャンネルネットワーク)事業を開始

2015年11月

ファンイベント「U-FES.」を初開催

2017年8月

東証マザーズ上場

毎月3万本の動画を生み出す「コンテンツ・カンパニー」

―会社の経営理念・事業内容について教えてください。

 一言でいうと、YouTuberのマネジメント事務所と表現していますが、そもそも事務所の社長になるつもりはなく、たまたまやっていることのひとつが、この事業という感覚です。事務所なので、人ありきであるのはもちろんですが、それだけでなく、自身を「コンテンツ・カンパニー」と表現しており、最大の特徴として一ヵ月に3万本近い動画コンテンツを制作しているのだということをお伝えしています。それらの動画が見た人にとって楽しいものであってほしいし、ワクワクするものであってほしい。そういった思いから「セカイにコドモゴコロを」という企業理念を掲げています。

 現在は、広告収入とタイアップ記事が主な収入源となりますが、一般的な制作会社のように先方から言われたことをカタチにするのではなく、あくまでYouTuberが自分たちで内容を考え、撮影して編集した動画コンテンツの中に、お客様の要望を落とし込んでいく。そのスタイルの違いや利点を明確にご理解いただいたうえで、当社をご利用いただいています。同時に登録クリエイターに対してはコンプライアンス研修などを実施。それは私たち自身のリスク軽減にもつながりますが、何よりもクリエイターにとって継続的な仕事を得るチャンスになると考えて行っています。

 登録を希望するクリエイターも増加の一途を辿っています。そもそもインターネットの広告出稿が増え続けていく中で媒体が少なすぎるという問題がありました。さらに、海外で先行するインフルエンサーマーケティングのひとつの手法として、日本国内においてもYouTuberへの期待が高まりつつあります。このようなトレンドを背景に今後も私たちの事業が確実に伸びていくことが予想されます。

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HIKAKINとの再会から現在の事業へ

―前職の大企業では最年少執行役員になるなど大活躍されてました。独立を決意したのは何故でしょうか?

 前職には約10年間勤務。総務からスタートして、その後、営業部門に異動し、そこでは孫泰蔵さんと一緒に携帯電話ショップの立ち上げに携わらせていただきました。28歳になって、ショップを出店し続ける事業にモチベーションを見いだせなくなって、孫さんに相談。「だったら自分でやってみては?」と起業を勧められました。退社後一年間は漠然と起業の準備を進めていたのですが、その過程の中でHIKAKINに再会しました。実は彼とは前職のときに一緒に仕事をしていたこともあって旧知の仲とだったのですが、久しぶりに会った2013年3月、彼がYouTubeをきっかけにエアロスミスのスティーヴン・タイラーと共演したという話を聞いて驚きました。さらに「これからYouTuberが来る」という話を聞いたときに、YouTubeを活用したビジネスをやってみたいと思ったのが起業のきっかけとなりました。

 最初は通販番組のようにYouTuberに商品を紹介してもらう事業を考え、2013年6月に起業。HIKAKIN以外にも何人かのトップクリエイターに声をかけていきました。彼らの中にも「何かしたい」という思いがあって、双方のニーズが合致。快く協力してくれました。ところが実際にやってみると、売れる動画と再生回数があがる動画は種類が違うことがわかってきます。なかなか企業からの依頼を受けることができない一方で、クリエイターに入ってくる仕事をさばくマネジメント業務はどんどん増えていきます。事務所としてのニーズが高いと判断した段階で、2013年11月にUUUMという社名に変更し、業態を変換しました。

 HIKAKINのCMをお受けした2014年の頭から徐々に電通や博報堂からの依頼が入ってくるようになり、同時期にGoogleマルチチャンネルネットワーク(MCN)の権利を所得。YouTubeチャンネルのマネジメントが可能になりました。2014年の夏あたりからYouTuberのキャラクターグッズの販売をスタート。2014年の冬には、それまで30数人だったクリエイターを一気に拡大する『UUUMネットワーク』という公募活動を展開し、新たに1000チャンネル以上が当社に加入しました。また、2015年の夏には講談社と提携してメディアチャンネルを作りました。そして2015年11月には『U-FES.』というファン感謝イベントを開催。さらにゲームをリリースするなど、順調に事業を拡張してきました。

トップ営業マンと同じくらいジャフコ社員が営業

―ジャフコと出会ってから投資を受けるまでの経緯について教えてください。

 2013年の創業時には資本金1000万円からスタート。当初は私とエンジェル投資家数名の出資で運営していました。その後会社を大きくする段階で、色々な企業と提携はしたいものの、メディアという観点はもっていたいと考えていました。ところが事業会社から投資を受けると、どうしてもその会社の色がついてしまいます。そこでエンジェルの一人から紹介を受けたジャフコとお話をすることにしました。

 私たちの希望は、ただ出資して私たちが頑張る様子を見るのではなく、一緒になって動いてくれることでした。なので、どれくらい関与してもらえるのか?私たちのために売り上げを作ってもらえるのか?一生懸命に働いてくれるのか?みたいな話をさせていただきましたね。あくまで自分たちがやりたいことは尊重していただいて、さらに、それを信じてもらったうえで投資をしてほしいと伝えました。それを快く引き受けてくれたから私としては何のプレッシャーも感じることなく出資をしていただくことができました。

 ジャフコがしっかり受け止めてくれるから、その代わりに私たちも真剣にやる。そんな要望に満額で応えてくれました。実際に、うちのトップ営業マンと同じくらいジャフコで営業を担当している方が案件を繋いでくれています。またIPOの準備に関しても、取締役会設置会社にする手順や監査役の紹介、中間審査に必要な提出書類の作成や事前チェックもサポートしてもらいました。苦労したのはYouTuberが作る動画の著作権を含めた許諾や権限をどのように自分たちで担保できるかどうか。そのロジックづくりに時間がかかりましたが、これもジャフコの人脈を活用しながら二人三脚で進めていくことができました。ジャフコがいなくてもいずれはIPOをしていた気もしますが、要所要所で適切な手助けをしてくれたり必要な人を紹介してくれたのは大きいと思っています。また、自分たちでは持つことのできない目線から色々な話をしていただけるので、多角的な経営に繋がっているのは確かです。とにかくジャフコの社内にあるものは私のものというような感覚で、ベンチャーキャピタル(以下VC)をここまで使い切っている会社も他にないのではないかというくらいに活用させていただいています。

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やりたいことは沢山、タイミングや適任者が来るのを待ちつつ動いていく

―最後に、これから起業される方にメッセージをお願いします。

 VCの資金をどうとらえるか、銀行融資ではないので返済する必要はありませんが、出資を受けることはある意味自分の株という魂の一部を渡すことと同じです。なので、それに対して何を求めるか、本当にお金なのか、一緒に経営していくことなのか、ノウハウなのか、よく判断したほうが良いとは思います。VCってお金だけ入れて、あとは傍から見ているだけというイメージが強いかと思いますが、ジャフコは厳選集中投資で金額も大きいため、そんなことはなく、一緒になって取り組んでくれる、本当に素晴らしい会社だと思います。もちろん、ジャフコだけとはいいませんが、有力な選択肢の一つとして捉えてもいいのではと思います。

 起業というのはそれほど簡単なものではありません。未上場の時、融資を受けると私個人の生活含めて全てが担保になります。リスクは大きいですね。結局、何かがやりたいから経営者になっていくのですが、ゴールなんてないんですよ。次の何かを見つけてしまうので、一つやったらこれもやりたいと広がっていく。だからきっちりとした性格では難しいし、死ぬまでずっと仕事をしていくと思うのですね。その覚悟があるかどうかだと思います。

 私自身も、まだやりたいことはたくさんあるけれども、プレイヤーとしてではなく、タイミングや適任者が来るのを待っている。やはり勝てる見込みがある事業をやりたいですから。そういうものがくるまで待つというのが半分、チャンスを上げるために動くというのも半分という感覚でしょうか。そういった意味で、これからもジャフコとのお付き合いは続いていくでしょうね。

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