JAFCOの投資とは

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「挑戦と開拓」の50年。日本のスタートアップ・エコシステムの変遷から考える、ジャフコの未来
「挑戦と開拓」の50年。日本のスタートアップ・エコシステムの変遷から考える、ジャフコの未来

今から50年前の1973年。日本におけるベンチャーキャピタルの創成期に立ち上がったのが、ジャフコ グループ(以下、ジャフコ)です。この50年間で投資した企業数は4,100社以上。ジャフコはどんな時代においても高い志をもつ起業家・経営者に伴走することで新事業を創造し、共に未来を切り開いてきました。

この50年の歴史を振り返り、日本のスタートアップ・エコシステムの変化、VCとしての役割をどう捉えているのか。そして、ジャフコの未来をどう考えているのか。パートナーの藤井淳史と坂 祐太郎の2人に話を聞きました。

【プロフィール】

ジャフコ グループ株式会社 パートナー 藤井 淳史

2003年入社後、現在までベンチャー投資に従事。投資実績にビジョナル、メドピア、コロプラ他。Forbes Japanが選ぶ日本で最も影響力のあるベンチャー投資家 BEST10  2021年1位。IT領域を中心に製造・サービス業まで幅広い分野で投資を担当。2018年3月よりパートナー。

ジャフコ グループ株式会社 パートナー 坂 祐太郎

2012年入社。主な投資実績はマネーフォワード、Chatwork、WACUL等。Forbes Japanが選ぶ日本で最も影響力のあるベンチャー投資家 BEST10 2017年 2位 2021年9位。投資業務以外にも、投資先にCFOとしての出向経験や、投資先支援チームに従事し、現在のセールス・マーケ支援、HR支援、バックオフィス支援それぞれの基盤を構築した経験を持つ。2022年6月よりパートナー。

この10年で日本のスタートアップ・エコシステムに起きた変化と課題

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──この10年ほどで日本のスタートアップ・エコシステムは大きく発展しました。その過程で起きた変化について、どう捉えていますか?

藤井:この10年間で起きた一番大きな変化は「人材」だと思ってます。具体的には人材の"多様化"と"高度化"が進みました。人材の多様化という観点においてはシリアルアントレプレナー(連続起業家)が増えてきましたし、大学卒業後にそのまま起業する人や大企業で働いた経験をもとに起業する人も増えています。20年前、そういった人たちはほとんど目にしなかったのですが、この10年で一気に増えたなと感じているところです。

人材の高度化という観点においては、さまざまな経験を積んできた人材がスタートアップの創業期にジョインしてくれるようになりました。昔は創業者が1人で会社を立ち上げ、未経験ながらも熱意のある人を誘って泥臭く成長していくのが一般的でしたが、今は一定の経験を積んだスキルのあるメンバーが創業期から一緒に会社を成長させています。最初の段階から優秀なメンバーが揃っているという点も、この10年で起きた大きな変化だと思います。

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:この10年でスタートアップが一般化したな、と感じています。いろんな人たちが起業するようになったことで、起業に関する知見やノウハウが蓄積されていき、昔よりもはるかに起業しやすい時代になりました。10年前は起業に関する知見やノウハウはブラックボックス化されていて、「どうやればいいのか......」という状態でした。 

今は無料で使えるツールもさまざまありますし、経営に関する情報もビジネス系のメディアやSNSを通して触れられます。この10年でスタートアップを身近に感じる機会が増え、起業に関する知見やノウハウも一般化し、誰もが起業できる時代になったことが大きな変化です。

起業を志す人が増えたことに加え、より大きな成長を目指すシリアルアントレプレナーも増えたことで、スタートアップ・エコシステム循環と拡大・再生産というようなことが起こり始めているのが、ここ10年の動きなのかなと思っています。

──その一方で海外と比較した際の日本のスタートアップ・エコシステムの課題についてはいかがでしょうか?

藤井:最も顕著な課題が「成功の規模が小さい」ことだと思います。その要因はいくつかあるのですが、ひとつに海外進出の成功事例が少ないことが挙げられます。アメリカと比べると資金調達額も大きく水を開けられていますし、GAFAMのようにロールアップ戦略でM&Aを繰り返し、大きく成長する企業も出てきていない状態になってしまっています。

大きな成功をおさめる企業が出てこないと、スタートアップ・エコシステムの中で良いサイクルが回っていかないので、そこが未完成かつ大きな課題だと捉えています。

多くのスタートアップはいかに短い期間で大きく成長することを目指していると思いますが、その観点ではまだまだ人材や資金調達の面で日本は不足している部分があります。人材面に関しては少しずつ課題が解消されている側面はありますが、資金調達の側面に関してはより大きな金額を集めるためには、海外の機関投資家も巻き込んでいく必要がある。彼らを巻き込んでいくためには、海外での成功事例を増やしていくことが重要です。

スポーツ界でいう野茂英雄や三浦和良が海外で成功をおさめたことで、後に続く人材が増えていったように、日本のスタートアップ界でもいかに成功事例を生み出せるか。近年、少しずつ海外でチャレンジするスタートアップは増えつつあるので、そこから成功事例がいくつか生まれてくれば、より日本のスタートアップ・エコシステムは発展していくのではないかと思います。

:日本だけでなく海外でも当たり前に認知されるようなスタートアップが次々に出現する環境になっていないことに関しては忸怩(じくじ)たる思いがあります。その要因に関して規模の大きさもあるのですが、数の多さも課題だと思っており、日本はアメリカと比べるとイグジットがIPO(株式公開)に偏っています。アメリカのように、M&Aによるイグジットが少ない。この10年でイグジットの多様化が進んでこなかった点も課題だと捉えています。

その理由もさまざまあるのですが、個人的にはM&Aを通じて大きく成長した企業の事例があまりないことが大きいと思います。例えば、GoogleがYouTubeを買収して大きく成長した、というような事例がない。上場に限らずM&Aにおいてもフラッグシップになるような案件をつくることが今後はより重要になっていきます。

エコシステム発展のためにジャフコが果たすべき役割

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──その課題も踏まえた上での今後の伸びしろや可能性について、どのように感じていらっしゃいますか?

藤井:人材の多様化、高度化が進んできたことが、日本のスタートアップ・エコシステムに起きた大きな地殻変動だと思っています。グローバルでの成功を考えたときに言語の壁を突破できたり、過去に生活経験があったりする起業家が増えてきました。

ここ数年、景気の上がり下がりなど市況の変化はありますが、人材の多様化、高度化が進んだことで、グローバルでの成功も強く信じられるようになっています。

一方でお金の部分に関しては、IPOによって日本のVCが得たキャピタルゲインの総額は2022年で約2000億円程度です。一方でファンドの組成額はジャフコが直近978億円のファンドを組成しており、他でも1000億円級のファンドを組成しているVCが出てきています。

ファンドの組成額は言ってしまえば、「これくらいに株式を購入しようと思っている」という仕入れの金額なわけです。IPOの売却市場を考えると、VCのファンド組成額は過大な状態になっています。ただ、このミスマッチは"現時点"を切り取った話であって、投資のタイミングからイグジットを迎えるまでのタイムラグを考えると、ファンドの組成額はある意味、先行指標にもなります。

ファンド組成されたお金を使って大きな成功を求める流れが業界全体で生まれ、実現していけるのではないかと考えています。

:藤井が定量的な話をしたので、自分は定性的な話ができればと思います。ファンドの規模が大きくなり、より大きな成功が求められる中で、1度成功体験を積んだ人たちがスタートアップ・エコシステムの中に増えてきたことが非常に大きいです。

自分がジャフコに入社した2012年当時、時価総額1000億円超のスタートアップが出てくるのは正直、想像できませんでした。ただ、その後ビジョナルやマネーフォワードなど、時価総額1000億円を超えるスタートアップは何社もあります。起業家や従業員も含めて、時価総額1000億円を超えた世界を経験したことによって、5000億〜1兆円という次の大きなチャレンジが夢物語ではなく、手触り感のある現実的な目標として定めることができます。

そういったマインドを持った人たちが増え、さらにその目標を実現するための資金供給量がしっかりと存在し、優秀な人材も集まってきている。それを踏まえると、次の10年で日本のスタートアップ・エコシステムはもう一段上にいけるのではないかと思っています。

──そういう状況の中で、ジャフコはどういう立ち位置でスタートアップ・起業家をサポートしていきたいと考えていますか?

藤井:VCとして大事なのは、投資する金額をどれだけ大きくできるかどうかだと思っています。とはいえ、一朝一夕に大きくできるかと言われるとそうではありません。結局、投資金額を大きくするにはファンドの規模を大きくしなければいけないですし、そのためには良いパフォーマンスを出さなければいけない。良いパフォーマンスを出すためには、大きな成功をおさめる投資先を生み出していかないといけない。

ここは循環している話でもあるので、大きく投資をしていくためには自分たちなりに成功体験の共有など、スタートアップが少しでも成功する確率を高める方法を常に考え続けなければいけません。その際、VC側が国内のみで、グローバルで成功する会社のことを解像度高く理解できていないと共有する知見も無いことになります。

幸いにもジャフコは新しい人材を採用して内部で育てていく歴史をたどっており、毎年新しい人材が入ってきます。年々、新しく入ってくる人たちのレベルが上がっているなと感じますし、当たり前のように多言語を話すことができる。ジャフコとしては、今後そういった人たちを"次の世代"として育てていくことに取り組んでいかなければと思っています。

:ジャフコという存在はVC、ひいてはスタートアップ・エコシステムにおける"ハブ"のような存在です。いくつか観点がありますが、VCにおいて最も重要なのは資金供給です。大きく成長する企業を生み出していくためには、より大きな資金の供給が必要になります。もちろん、ジャフコ単独では供給できる資金にも限りがあるので、他のVCや事業会社、CVCなどを巻き込みながら資金調達のラウンドを組成していくわけですが、そうした中でもジャフコは常にリードインベスターとして、資金調達のラウンドを牽引していけるような存在であり続けたいです。

また、人材の面においてもジャフコは昔から、さまざまなキャピタリストを輩出してきています。新卒採用の責任者として、新卒や中途で「VCをやりたい」という熱意のある人を採用・育成して、より大きなチャレンジをサポートしていくことに継続して取り組んでいきたいです。

いろんなプレイヤーを巻き込みながら、スタートアップ・エコシステム全体に貢献をしていくことはジャフコが存在している意義かつ今後もやるべきことだと思っています。

──お二人のベンチャーキャピタリストとしてのスタンスもぜひ教えてください。

藤井:事業の成功に向けて、起業家と一緒に取り組むことを何より大事にしています。起業家と投資家は立場も異なるため、時に意見が合わないこともあります。ただ、事業を大きく伸ばし、成功させるという目的は共通しているはずです。そこの合意形成ができていれば、対立構造にはならないはず。

だからこそ、私たちはスタートアップに不足している部分をどう補完できるのかを常に考えて行動する必要があると思っています。また、意見を伝えるだけでなく実際の課題解決にまで踏み込んでいく。事業の成功のためという言葉を第一に、行動することを常に心がけています。

:自分は一言で、その場の雰囲気を変えられるような存在でありたいと思っています。スタートアップは事業成長の過程において、さまざまなトラブルを経験します。そんなとき、起業家は「どうすればいいんだろう......」となってしまいがちですが、そこで自分がミーティングなどに入って、「これはまだ全然大丈夫でしょ」と言って起業家を安心させる。そういう存在でありたいんですよね。

自分たちの強みは、スタートアップへの投資を通じて、さまざまなトラブルを経験してきていることです。そしてトラブルの解決策も知っている。だからこそ、「こういうトラブルはこう解決すれば大丈夫だよ」と言ってあげられます。その存在は起業家にとって、大きいんじゃないかと思うんです。厳しさもありながら、優しさもある。起業家にとって「頼りになる存在」になりたいです。

「挑戦と開拓」の50年、さらなる発展のために必要なコト

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──ジャフコ独自の強み、他のVCにはない特徴があればぜひ教えてください。

藤井:創業から「50年」という時間の中で、ファンドの組成から始まり、スタートアップへの投資、イグジットという一連のサイクルを何度もまわしてきたことが、ジャフコの大きな財産であり、他社にはない大きな強みです。

いろんな時代、いろんな環境において、いろんな経験をしてきた。それらはもちろん"人"に帰属しているわけですが、人が集まった組織であることを考えるとジャフコの中にもさまざまな知見やノウハウが溜まっています。また、VCで働いた経験がない人を採用して、キャピタリストの肩書きを名乗れるようにするまでの経験を積むサイクルもまわしてきました。投資家やスタートアップに対しての経験を多く重ねてきているところが、やっぱり他のVCにはない特徴であり、強みなのかなと思っております。

投資先企業の成長ステージに応じて、企業価値向上に必要な支援を行う組織「ビジネスディベロップメント部門」があることが大きな強みです。

ビジネスディベロップメント部門では、各領域のスペシャリストが、どの投資先・成長ステージにも共通する必須のリソースである顧客開拓(セールス・マーケティング)、人事(人材採用・育成、組織開発)、バックオフィス(管理業務オペレーション・体制構築、上場準備支援)について伴走支援します。

顧客開拓においては、大手事業会社を中心に2023年3月期で825件のビジネスマッチングが生まれているほか、人事においては37名のCxO人材の採用を支援。また32社の上場準備を支援しています。こうした支援体制が構築されている点は他社にない大きな強みとなっています。

──これからのジャフコの未来について、お二人の考えをお聞かせください。

藤井:これまでの50年はジャフコ自身が挑戦者であり、開拓者であったという歴史の積み重ねだと思っています。日本で最初にベンチャーファンドを立ち上げる話から始まり、マーケットにベンチャーキャピタリストという経歴を持つ人はいなかったので、新卒を採用して磨き上げるということをずっとやってきた挑戦と開拓の歴史です。

それを踏まえたときに、次の50年も同じ精神を持って挑戦と開拓を続けていくこともそうですが、VCがスタートアップ・エコシステムの重要な一つのピースだとするならば、ジャフコ自身も時代とともにバージョンアップをしていくべきだと思っています。

日本流のVCのやり方をこの50年で模索してきましたが、日本流をさらに変化させていく段階に入っていると思います。海外の見習うべき部分は引き続き見習いつつ、見習うだけではなくそれ以上の発展を目指した挑戦をしていく必要があります。

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:個人的にジャフコは本当にすごい会社だと思っていて。1973年に合弁会社で始まり、そこから投資事業組合やファンドの仕組みを作って人を採用し、投資先で上場した会社は海外も含めると1000社を超えます。上場企業の数が4000社弱であることを考えると、1000社という数はすごいなと思いますし、人材を輩出してきた点も誇りに思っています。日本のスタートアップ・エコシステムの発展においてなくてはならない会社だったっていうのが今までのジャフコだったと思っているんです。

そういう意味では、次の50年でも同じように「ジャフコがいなければ日本のスタートアップ・エコステムは駄目だった」「ジャフコは欠かせない存在だった」と言われるようにしていきたいと思っています。昔はスタートアップに投資するプレーヤーがいなかったので、ジャフコは資金供給する仕組みをつくり、人を育てたわけですが、今は資金が集まるようになっていてベンチャーキャピタリストもどんどん増えている。そういう中で、次に求められてるのは、もう一段大きい成功をおさめる企業を生み出すことです。

今のスタートアップ・エコシステムに求められていることを、挑戦者・開拓者としてやっていく。その結果として、振り返ったときに「ジャフコが欠かせない存在だったよね」と言われるような会社・組織でありたいです。

最新JAFCOの挑戦プロジェクト

<起業支援プログラム First Leapについて>

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50th_05_6_205×205.jpgジャフコは、すでに起業しているあらゆるステージの企業に様々な支援を行い、起業家の志の実現にコミットしてきました。「First Leap」は、これまでの投資活動を通じて培ってきた企業支援の仕組みを、起業する前や起業して間もないステージの皆さんにも提供できないかと考え、スタートしたプログラムです。具体的には、起業を志す皆さんに"客員起業家"としてジャフコに参画いただき、ビジネスアイデアを具体化するためのサポートを提供します。起業をする人の裾野を広げていくためには、入口となるビジネスアイデアやビジネスモデルも一緒に考えるのですが、それらをいかに血が通ったものにしていくかがすごく重要になります。単なるメンタリングプログラムだけではなく、実際に顧客や売上をつくるところまで伴走支援します。(パートナー 坂 祐太郎)

First Leap https://jafcoeir.com/

<事業会社ネットワーク開拓の取り組みについて>

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50th_05_7_205×205.jpgジャフコは、スタートアップを支援する外部パートナーや、スタートアップキャリアを志す人材との接点も、投資先の成長を加速する価値の源泉だと捉えています。こうした社会関係資本をより強固にすべく、ジャフコが"ハブ"のような存在として、スタートアップに関心が高い事業会社等を対象に、投資先との協業や、新規事業開発に関するカンファレンスや勉強会などを定期的に開催しています。具体的には、大企業における新規事業創出や協業における取り組みの共有を行う「OFF ROAD(新規事業カンファレンス)」を開催。さらには、スタートアップとの協業と出資に関心が高い事業会社に対し、ジャフコが培ってきた知見・ノウハウを共有するセミナー「CVC勉強会」を月1回のペースで開催しています。上記取り組みを通じて接点を作り、各事業会社のニーズにあった弊社投資先をおつなぎしています(橋本 真典)

<キャリアの学校  キャリアアカデミーについて>

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50th_05_8_205×205.jpgジャフコでは、キャリアの学校と題して「キャリアアカデミー」の活動を行なっています。キャリアアカデミーでは、スタートアップに挑戦する人を増やすことを狙いとして、「スタートアップで働くことへの認知拡大」「自身における適性理解」「⼊社後も含めた教育支援」を行っています。この取り組みにおいて、何より重視しているのがコンテンツの"手触り感"です。キャリアアカデミーのコンテンツをつくる際は、投資先の企業にヒアリングを実施し、実際に働く人たちが抱える課題をもとにワークショップなどの内容を考えています。まだ始まって間もない取り組みですが、この取り組みを通じてキャリアに迷うことがあったら、「まずはキャリアアカデミーに相談しよう」というイメージを醸成できるよう、まずは認知度を上げていければと思います。(金沢 慎太郎 )

キャリアアカデミー https://career-academy.jp/

撮影:小田 駿一
デザイン:いつみ あすか
企画:徳井 麻衣(JAFCO)/ 小宮 明子(PRAS)