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2015年9月29日

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株式会社Gunosy 代表取締役CEO 福島良典氏

1988年、愛知県生まれ。東京大学大学院工学系研究科修了。在学中に情報キュレーションサービス「Gunosy(グノシー) 」を開発。2012年、株式会社Gunosyを設立。2015年4月28日、東証マザーズ市場に株式上場。東大卒、20代の若手実力派エンジニア社長として注目を集めた。

株式会社Gunosyについて

会社名

株式会社Gunosy

設立年月日

2012年11月14日

サービス

「グノシー」は1,100万ダウンロード超の国内最大級の情報キュレーションアプリ。2014年には「Gunosy 5,000万人都市構想」を発表し、スマホ時代のプラットフォームとなるべく提供コンテンツを 拡大している。

(沿革)

2012年11月

東京都港区六本木において株式会社Gunosy設立

2013年1月

Gunosy for iOS リリース

2013年2月

Gunosy for Androidリリース

2013年9月

100万ダウンロード突破

2013年11月

Gunosy Ads配信開始

2014年4月

Gunosy海外版リリース

2014年6月

Gunosyアドネットワーク開始

2014年8月

500万ダウンロード突破

2015年4月

東京証券取引所マザーズ市場に株式上場

2015年9月

1,100万ダウンロード突破

Gunosyの軌跡〜若き経営者の挑戦

—サービス開始からGunosyができるまで

データマイニングを研究していた東京大学大学院在学中の2011年11月に、当時の研究テーマ(機械学習)を基に「Gunosy(グノシー)」を開発しました。当時スマートフォンが普及し、TwitterやFacebookが情報の流れを変化させる中で、そこに流れるニュースは、まだまだノイズの多いものでした。一方でSNSなどにより、個人の情報へのアクセスやシェアなどの行動データが蓄積され、利用しやすくもなっていました。このデータを上手く利用することで、個人に最適化された情報を届けることができるのではないかという発想が、サービス開発のきっかけでした。リリース後、順調にユーザー数が伸び、サービスを支持するユーザーの声をいただいたりする中で、「グノシー」を「趣味」としてではなく、「事業」として本気で取り組もうと決め、共同創業者の友人ふたりと相談し、2012年11月に法人化することになりました。当時は在学中の起業でもあり、内定をいただいていた就職先を辞退しての決断でもあったので、不安がないわけでは決してありませんでした。が、「ここで失敗しても人生の経験になるはずだ」と思い、今思えばその後の当社の基本精神の一つである「迷ったら挑戦しよう」を体現するような決断だったと思います。

—勝敗のポイントはスピードとタイミング

スピードが早い市場なので、サービスリリース後、最速でサービスを拡大しなければならないという意識を常に持っています。たとえば、世界市場では、2年で1億ダウンロード(DL)を達成するサービスがあります。一方で「グノシー」はリリースから4年弱で1,100万DL、それを最速で拡大させるにはどうしたらいいか、という視点で事業を考えます。
また、設立から成長角度を大きく保てた理由の一つは、非常に資金調達環境がよいタイミングで挑戦できたことでした。ここ20年ほどの間に、先をいく起業家達の実績の積み重ねによりベンチャー企業への投資に対する信頼向上がありました。その結果、日本も調達しやすい環境になっていると感じます。

—Gunosyの展望

サービスをより多くのユーザーに利用していただけるよう引き続き努力を重ねていきます。当社は、ニュースだけでなく、広い意味での情報の入り口となるサービスを作りたいと思っています。2014年に「Gunosy 5,000万人都市構想」を発表し、「グノシーマンガ」「グノシーおトク」「グノシー占い」などコンテンツを広げ、生活密着型プラットフォームとしての「Gunosy Platform」を実現します。
組織としては、常にユーザーにとって最もよい判断のできる組織作りをしていきたいと思っています。弊社の仕事の進め方は、たとえば「社長や上司がこういっているから」という理由で意思決定することはなく、「ユーザーがこういう動きをしているから」という実績値を元に思考します。

ユーザーのためになることを数字で判断できる組織が、より良いサービス運営の為に必要です。

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—福島CEO自身の挑戦

まずは、株式会社Gunosyを大きくし、現在は「グノシー」というサービスに集中する一方で、中長期的にはその他様々な事業を展開していきたいと思っています。その中で、個人としては、経営者としての働き方ができるように精進します。ベンチャー起業家と経営者のやり方は大きく異なっており、少ないリソースの中で、自らの意思決定と行動のスピードをもっとも大事にするベンチャー起業家のフェーズから、経営者として、個人の能力でなく、チームのシナジーを最大化させ、本当の意味で強い組織を作って行きたいと思っています。

ジャフコとの歩み

—資金調達のきっかけ

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酒井(ジャフコ担当者):Gunosyを知ったのは、まだ設立前のことでした。のちに共同代表になった木村氏からGunosyについてお伺いし、サービスの伸びと、優秀なメンバーを知り、すぐに出資をしたいと考えました。初めて福島さんにお会いした時は、すでに出資の意思はほぼ決まっていて、あとは細かい調整のみでした。

福島CEO:設立当初、支援のお声がけはほとんどエンジェル投資家の方々だったので、当時、スーツを着て、丁寧に挨拶していただいた方は初めてでした…(笑)。今後事業としては成功するかどうかわからない我々に大きな規模の投資をして頂き、事業ではなく我々に期待し、そして信頼して頂いているんだなと実感しました。そこからも、事業について口をはさむということはほぼなくて、我々にすべてお任せ頂いたので、常々その期待と信頼を感じていました。

酒井: 私たちは、事業に関しては経営のプロにお任せし、一方で我々がバリューをだせるその他の要素を、投資先企業の成長のために尽力させて頂いています。

—ジャフコのサポート

福島CEO:弊社の広告販売にあたり、ジャフコのネットワークをお借りして、お客様を複数社紹介して頂きました。我々がリーチできない企業を繋いで頂き、実際お取引ができたクライアントもたくさんあります。当時は、Gunosy内で、酒井さんの営業ノルマがありましたね(笑)。

酒井:このネットワークに関しては、弊社内に「企業情報グループ」という部署があり、クライアント紹介業務や人材紹介などの投資先支援活動を専門に行っています。ネットワークの幅広さは弊社の強みなので、投資先企業にスピード感を持ってご紹介できるよう徹底しています。

福島CEO:また、IPOの際にも、様々なサポートを頂きありがとうございました。お付き合いさせて頂いている他のVCと比較したジャフコの特色としては、やはりIPOの実績、そしてそれに基づくノウハウの蓄積だと思います。その場面、その場面でのポイントを、しっかり押さえてくれます。

酒井: 弊社は、投資部員あたりの担当企業数が比較的少ないことから、1社あたりにサポートできる物理的時間を長くすることができています。可能な限り要望にも細かくお答えしたり、見落としがちな部分もケアできるように心がけています。また、IPOに関しては、「企業コンサルティンググループ」という専門のサポート部署があります。

福島CEO:我々はジャフコから2度大きな規模の調達をしました。ベンチャー企業は伸びる際に勝負をかけますが、その勝負に必要な規模の金額を出資できるベンチャーキャピタルや事業会社は少なく、とても稀少な存在です。また、経験とネットワークにより、他社で上手くいった事例なども教えてもらうことができ、経営や組織運営の参考にもなります。

—若手起業家・経営者へのメッセージ

酒井:福島さんは、初めてお会いした際は、エンジニアという印象が強かったです。ただし、技術力で勝負するのではなく、技術をいかにサービスに落とし込むかが重要だとおっしゃられており、単なるギークエンジニアではないと感じたことが印象に残っています。また、お会いするたびに経営のプロになっていかれているという変化を感じていました。

福島CEO:現在、資金調達の環境はとてもよく、挑戦したいと思っている方にとってはチャンスです。起業するときのモチベーションは、大きなVISIONや夢が必須だとも思いません。事業・組織の成長によってモチベーションはどんどん変わっていきます。挑戦したいという意思が肝心です。まずはやってみることが大きな1歩です。

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