JAFCO採用

「自分の仕事が、誰かの未来に結びつく」——若手キャピタリストが語る、起業家と共に創る新たな価値

今回は、ベンチャー投資部門で活躍する入社4年目の山崎 由貴と、3年目の川島 康平にインタビュー。学生時代から現在に至るまでのキャリア観、VC(ベンチャーキャピタル)という仕事の厳しさと醍醐味、そしてJAFCOで働くことの価値について、率直に語ってもらいました。

山崎 由貴
青山学院大学教育人間科学部を卒業後、2022年に入社。学生時代にスタートアップ企業での長期インターンシップや株式投資などの経験を通して、VCという職業を知る。入社後はディープテックからコンシューマー向け事業など数々のスタートアップ企業の投資実行やバリューアップに従事。

川島 康平
大阪大学大学院工学研究科を修了し、2023年に入社。高校時代から「経営」に興味を持ち、大学時代はスタートアップ企業で経験を積む。入社後はVertical SaaS・エンタメの領域のシードのスタートアップを中心に、投資実行や成長支援を手掛ける。

なぜ、VCだったのか。学生時代に芽生えた「社会への視点」

――お二人がVCという仕事に興味を持った原体験について、学生時代に遡ってお聞かせください。

川島:父が自営業を営んでいた影響で、高校生の頃から経営者への憧れがありました。その流れで大学時代にスタートアップの情報収集をしたり、実際にスタートアップで働いてみたりする中で、VCの存在を知ったんです。経営者の方の近くで働けることや、複数社の経営に関われる点に魅力を感じ、興味をもつようになりました。

山崎:私は、留学生寮での学生起業家との出会い、スタートアップでの長期インターン、そしてコロナ禍に始めた株式投資という三つの経験が重なり、「投資を通じてスタートアップや起業家とともに新しい価値を生み出す」というVCの仕事に強く惹かれるようになりました。

「社会を良くしたい」を実現する最短距離

――VCに関心を持たれた中で、就職活動ではどのような軸で業界を見ていましたか?

川島:「自分で意思決定ができるか」「変化が激しい領域か」という2つの軸で、業界を問わず幅広く見ていました。一番成長できると思える環境を求めていたからです。その中でも、VCは複数の企業に関わりながら経営者のカウンターパートとして働けること、さらに自分の意思決定の結果が直接自分に返ってくる点に魅力を感じました。

山崎:私は「社会を良くしたい」という想いが強く、当初は教師を目指していました。しかし、スタートアップへの投資の方が、よりダイレクトに社会にインパクトを与えられると思い始め、VCに入りたいと強く思うようになりました。JAFCOを選んだのは、業界をリードする存在であり、大きな挑戦ができると確信していたからです。

投資先の開拓、そして支援。「次も会っていただく」ためにコミュニケーションを磨く

――入社後の業務について教えてください。

川島:JAFCOでは1年目から投資先を開拓する業務を行います。月に20社、年間で200〜300社ほどの経営者と個別に面談して投資検討を進めるかどうかを判断し、実際に投資も実行しています。3年目の今は投資先が4社に増えたので、それに伴い、投資先とのコミュニケーションや支援業務も増えました。

山崎:私は投資先の新規開拓と並行して、現在5社の投資先を担当しています。バリューアップ業務では実際に投資先企業のオフィスに出社させていただき、採用戦略から一緒に練ることもあります。投資先企業の方々とは、投資先のより早い成長に向けて、営業や採用などのあらゆる面で伴走させていただいてます。

――入社後、最も苦労したのはどんなことですか?

川島:1年目の投資先開拓です。業界のプロである経営者に対し、知識も経験もない自分が1時間面談を行う。当時は失礼のないように会話を成立させるだけで必死でした。常に「次も会っていただくにはどうすべきか」を考え、コミュニケーションに工夫を重ねていましたね。

山崎:私も投資先開拓です。入社当初は、将来ユニコーンになるような会社を設立間もない状態で投資実行させていただくにはどうしたらよいか、自分には何ができるのか右も左も分からない状態でした。そんなとき、ある先輩が教えてくれたのが「千里の馬は常にあれども、伯楽は常にあらず」という言葉です。「世の中には才能ある起業家が必ずいる。その可能性を見つけ、支えていくことが私たちの仕事だ」と。

その言葉にハッとさせられ、自分の努力次第で、まだ出会えていない才能や可能性に必ず巡り合えるのだと感じました。そこからは、時間を惜しまず様々な角度から企業をリサーチし、必死に情報を集め続けた日々を今でも鮮明に覚えていますし、今でも大事にしている言葉です。

VCの醍醐味。それは、社会の「解像度」を上げること

――VCとして働く中での「やりがい」や「面白さ」は、どんな瞬間に感じますか?

川島:世の中の変化をいち早く感じられることかなと思います。私たちの仕事は周りの人がまだ気づいていない変化にいち早く気づき、その可能性を見出して投資をすることです。日々出会う経営者の方々は、本気で世の中を変えようと挑戦されています。そういった熱量のある方々と共に新しい価値を世の中に生み出す過程にこそ面白さがあると思います。

山崎:私にとってのやりがいは、自分の投資先が世の中の課題を解決し、事業成長に当事者に近い形で関われる事です。例えば、心疾患の患者さんのためのリハビリ支援アプリを開発する投資先があります。このプロダクトが世に出れば、自分の大切な人だけでなく、世の中の健康寿命を延ばすことにつながるかもしれない。"自分の仕事が誰かの未来に結びついている"そう感じられることが最大のやりがいです。

――入社して、ご自身が最も「変わった」と思うのはどんな点ですか?

川島:スキル面で言えば、「事業の解像度」が圧倒的に上がったと感じています。物事を因数分解し、課題のボトルネックがどこにあるのか、どうすれば解決できるのかを構造的に考えられるようになりました。

山崎:大学生の頃とは、物事の見方が確実に変わったと思います。学生時代は、一般消費者向けの製品やサービスを一人のユーザーの視点で見ていましたが、この業界に入ってからは”投資家”として、市場環境の変化や事業構造など、そのサービスの裏側にある背景に関心がいくようになりました。

将来に輝く「原石」を見つけ出す。JAFCOで描く未来

――今後、どのようなことにチャレンジしていきたいですか?

川島:転職サービスを運営しているビズリーチのような、誰もが知るようなEXITを出すことです。野球に例えるなら、「大谷翔平選手のような才能を見つけ出したい」と思っています。数多くの才能の中から、将来最も輝く原石を見つけ出し、「この道筋ならきっと大きく成長できる」と、一緒に未来を描きながら伴走したい。そんな仕事を実現したいと思っています。

山崎:高校時代から一貫している「社会にインパクトを与えたい」という想いを、ベンチャーキャピタリストの立場で実現し続けたいです。投資先の成長にコミットし、世界に影響を与えるユニコーン企業を本気で生み出したいと思っています。

――最後に、この記事を読んでいる学生の皆さんへメッセージをお願いします。

川島:VCという仕事は本当にやりがいのある、楽しい仕事です。ぜひその現場をご自身の目で確かめていただき、その上でVCという仕事を本当にやりたいか、じっくり考えてみてほしいと思います。もちろん分からないことも多いと思いますので、まずは説明会に参加したり、社員に連絡を取ってみたり、さまざまな形で興味を持っていただけると嬉しいです。

その中で、JAFCOという選択肢にもぜひ目を向けてほしいと思います。JAFCOは、日本国内で最も歴史のあるVCです。これまでの諸先輩方が築き上げてきた信頼と実績のおかげで、JAFCOという名前だけで面談の機会をもらえることもあります。何者でもない自分が時代を代表するような起業家の方々と一緒に仕事ができるのは、JAFCOの看板あってこそだと感じています。

山崎:私は、「本気で社会を良くしたい」と思っている学生の皆さんに、ぜひ来ていただきたいと思っています。最近はVCの認知度が上がり、就職偏差値が高いなどの文脈で語られることが増えていますが、VCの本質は“起業家と共に社会を良くしていくこと”にあると思っています。そうした強い想いを持つ人にとって、JAFCOは非常に良い環境だと思います。

JAFCOは50年の歴史を持つ数少ないVCとして、日本の市況が良い時も悪い時も、スタートアップ企業と共に挑戦を続けてきました。その中で培われたナレッジを吸収し、新しい産業を生み出そうとする起業家へ還元できることこそ、JAFCOの大きな強みだと感じています。

「本気で起業家と事業をつくりたい」「人生をかけて社会を良くしたい」-そうした想いを持つ方に、ぜひチャレンジしてほしいと思います。