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What’s JAFCO?
お知らせ
シード起業家のピッチコンテスト決勝戦。大賞は配管故障予測AIを開発するAIVALIX(後編)
イベントレポート
#JAFCO SEED
2025.09.16
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Index
2025年7月10日(木)、ジャフコはシード起業家向けカンファレンス「JAFCO SEED 2025」をベルサール御成門タワーで開催しました。
今年で2度目の開催となった「JAFCO SEED」は、日本から世界を牽引するスタートアップを生み出すための、シード起業家が主役のカンファレンス。注目領域の起業家による3つのセッションをレポートした前編に続き、後編ではシード起業家によるピッチコンテストの様子をお届けします。
事前の書類選考・面接選考を勝ち抜き、決勝進出者として当日5分間のピッチを行ったのは245名中5名。そこから審査員とオーディエンスの投票により大賞・未来賞の受賞者が決定しました。
審査員は、株式会社LayerX 代表取締役CEOの福島良典さん、East Ventures株式会社 パートナーの金子剛士さん、ジャフコ グループ株式会社 チーフキャピタリストの沼田朋子が担当しました。
2003年生まれの起業家・中山さん率いるAIVALIX株式会社は、配管インフラに特化した故障予測AI『INFRAI』を開発する2024年創業のスタートアップ。1年目はAI受託開発・R&Dで資金力や技術力を高め、2025年4月に『INFRAI』事業を本格始動しました。
現在、高度経済成長期に埋められた水道管が一斉に更新時期を迎えており、すでに耐用年数を超過した水道管は地球4周分もの長さに。一方で財源や人材不足により、「壊れてから直している」のが現状。更新の優先順位を正確に判断することが急務となっていると、日本のインフラが抱える課題について説明しました。
同社の『INFRAI』は、配管が持つ様々なデータを学習させた最先端AIモデルで、配管1本ごとに「壊れやすさのスコア」を算出するプロダクト。2030年度には上下水道事業者300社へ提供し、年商150億円を目指していると言います。本格始動後、すでにPoC開発に関する相談が急増しており、将来的には水道からガス・プラント・ビルへ、市場も国内から海外へ拡大すると語りました。
同社には、AIエンジニアやコンサルから、IT、ビジネス、インフラ、ファイナンスまで、様々な専門家が揃います。中山さんは「ドリームチームの私たちだからこそ実現できる」と断言し、ピッチを締めくくりました。
株式会社KenRiのCEOであり弁護士の西田さんは、冒頭で「法務部・弁護士の印象」について観客に問いかけました。「対応が遅い」「契約書なんか見ても変わらない」と感じているのではと前置きした上で、法的文書のリーガルチェックを怠ると数千万円の損害賠償請求に発展することもあると指摘しました。
同社が提供する『KenRi法務部』は、法務特化型AI SaaSと、四大法律事務所出身の法務エキスパート陣による法務BPOを組み合わせたサービス。従来のリーガルテックは、文書内の文脈が的確に考慮されない点や、企業ごとの細かな要望に対応できない点などが課題でしたが、『KenRi法務部』では生成AI技術と弁護士ナレッジをフル活用。個社のニーズに対応しながら、使えば使うほど自社オリジナルのAIに育っていくサービスだと説明しました。
同サービスはこれまで法律事務所40所以上に提供し、従来業務の5割の代替に成功。今後は市場規模1兆円とされる企業法務領域に参入し、弁護士費用の10分の1〜5分の1程度というサービス価格を活かして「安く早く高品質な法務DXサービス」を提供していくとのことです。
弁護士費用の高さから、法律問題を抱えた人の2割しか弁護士に依頼できない「2割司法」という言葉に触れた西田さん。その障壁をなくし、「日本中の泣き寝入りを必ず根絶する」と力強く宣言しました。
2024年創業のAIONA株式会社は、「世代を超えて受け継ぐモノづくりの永続的な発展」をテーマに、設計品質を強化して開発スピードを加速する「AIレビューアー」を開発するスタートアップ。
近年の製造業界では、リコールにより数百億〜数千億円の損失を出す例が頻発。設計プロセスの属人化や、技術文書の表現の不統一によるキーワード検索のしにくさが原因で、過去のノウハウを活かしきれていないという背景があるそうです。
その課題解決を目指す同社のAIレビューアーは、AIにより「①技術文書の検索」「②DRBFM(設計変更時に潜在的な不具合を予測し、事前に対策を講じる設計プロセス)と対策提案」「③技術文書の作成・更新」を自動化するサービス。ここではデモ動画を交えながらサービスの説明が行われました。
ターゲット顧客は、自動車・輸送機・家電・半導体などの大手機械器具製造業。試算では設計者一人あたり年間500時間以上の業務削減を見込んでいるとのこと。設計開発への特化、AIソリューションだけでなくコンサルティングを組み合わせた包括的な課題解決、機能拡張性の高さを強みに、ゆくゆくは建設業などへの展開や海外市場も視野に入れて事業を拡大させていきたいと語りました。
株式会社INDX(インデックス)は、2025年4月にスタートしたばかりのAI&データプラットフォーマー。東大卒で、AIスタートアップや三井物産のAIプロジェクトを経験したCEO伊藤さんが登壇しました。
多くのAI企業が誕生している近年においても、大企業がAIを経営に活かしきれていない背景には、「データ」と「セキュリティ」の2つの課題があると話す伊藤さん。大企業が保有するデータの90%は非構造化データであり、プライム上場日本企業のうちRAG(自社データを活用したAI)を構築できているのは8.2%にとどまると言います。
同社は、自社独自の次世代データ構造化プラットフォームをフルスクラッチで開発。軽量で高度なカスタマイズ性を持ち、さらにオンプレミス・セルフホストで運用できるという強みを有します。金融機関・大手総合商社・大手小売チェーンなど、「データ」と「セキュリティ」が課題となりAI活用が進んでいないクライアントから好評で、営業やマーケティング分析、業務効率化などに活用されているそうです。
最後に伊藤さんは、「現場の皆さんに毎日データで新鮮なインサイトを得てもらいたい」と、事業を通じて真のデータドリブン経営を実現する意気込みを語りました。
スタートアップが抱える根深い課題、「リード枯渇」の解決を目指す株式会社AREYO。近年のSaaSの爆発的増加で、広告コスト増加や受注リードタイム長期化が顕著になり、SaaS企業における新規顧客獲得の難易度は年々上昇していると言います。
そこで同社が着目したのはリファラルマーケティング。紹介によるリード獲得は大半の企業で発生しているものの、仕組み化できておらず戦略的に紹介を増やせない状態のため、その仕組み化を目指して開発しているのが紹介管理SaaS『Jolt』です。
『Jolt』は、見込み顧客を紹介してくれるパートナーとの契約管理、紹介リンクの共有、紹介管理、報酬設計、報酬支払いをオンライン上で完結できるSaaS。田中さんはサービスを紹介した上で、「世界のリファラルマーケティングSaaS市場は2024年で1,000億円、2033年にはその倍以上に成長すると言われている」と市場のポテンシャルをアピールしました。
サービスのローンチ後は、『Jolt』導入企業が一定数まで到達したらマーケットプレイス化し、各社のパートナーが横断的にプロダクトを紹介できる仕組みに。また、営業代行会社やメディアとの業務提携を通じてさらにブーストし、あらゆる業界の紹介プラットフォームへ成長させていくと語りました。
審査員を務めたLayerXの福島さんからは、「どの会社も当たり前にAIを使っていて時代の変遷を感じた。ピッチの結果と事業の成否は全く関係ない。今日の結果は結果として受け止め、顧客やマーケットと真摯に向き合って全社に大成功してほしい」とのコメントがありました。
East Venturesの金子さんは、「登壇された5社の共通点は"AI"と"BtoB"。最近toBのスタートアップとお会いする機会がなかったので新鮮だった。創業者で、大株主で、現役経営者で、営業利益100億円を目指した起業家は日本に20人ほどしかいないという話がある。皆さんにはそれを目指して頑張っていただきたい」と期待の言葉を寄せました。
また、ジャフコの沼田は、「ピッチの完成度が高く驚いた。創業して数ヶ月で顧客候補とPoCを始めているなど、スピード感も非常に感じた。皆さんの今後を楽しみにしている」と話しました。
大賞はAIVALIXの中山さん、未来賞はKenRiの西田さんが受賞。大賞のAIVALIXには、協賛企業のアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社、株式会社SoVa、株式会社WAKAZEから賞品が贈られました。
カンファレンスの最後には、参加したシード起業家、大手事業会社、エンジェル投資家やキャピタリストの皆さんで飲食を共にしながら懇親会を実施。未来の事業創出や事業成長につながる出会いが多数生まれたところで、「JAFCO SEED 2025」は閉幕しました。
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